孔美蓮さん2 「やっぱり愛着がある」国籍と民族学校の中と外

反感を買うことを承知でいうと、わたしは故郷やふるさとはおろか、祖国というものにもあんまり愛着を持てないタイプの人間です。実際「おらこんな村いやだ~」と思ったから、今は東京に住んでいるわけだし、この東京ですら、日本がこれ以上嫌な国になったら、いつでも出て行ってやるぜ、ぐらいの気持ちでいる。海外旅行に行ったときは、移住した場合、この街は住みやすいかどうかという観点で見ているときもある。そんなわたしなので、彼女が国籍を変えた話のときに、つい失礼なまでにぐいぐいと詰め寄っているように聞こえるかもしれませんが、彼女とわたしのコミュニケーションは常に率直であることを是としているので、これで平常運転です。

ただ、彼女が土台としている民族や国家には帰属意識が持てないけれど、わたしの土台を作ったのはクリスチャン教育なのではないかと思うことがある。ちなみに自身では無宗教を名乗り、特定の宗教にコミットはしていないけれど、道徳観や倫理観はキリスト教のそれに影響を受けている。……気がする。

美蓮さんと出会ったのは97年、返還直前の香港。お互いに香港映画祭を目当てにやってきたのだった。その後、それぞれ東京で過ごした時期を経て、15年ほど前に彼女は京都へ。今では数年に一度会うだけなのに、会うと同じころに同じ健康法にはまっていたり、そして同じころに止めていたり、また同じ人に注目していたりするので、いつも共通の話題があるあたりに、ふしぎな縁を感じます。今回もやっぱり超えちまった20分。というわけで、25分弱ありまする。

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